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2023年10月 8日 (日)

アケビ

いつもの祈りの道のウオーキング。この道は山の中の峠に登り下りる道で、あたりは木が生い茂っていてアケビも沢山なっている。小学生の頃、田舎の家は農家が中心で基本的に貧しい家が多かった。お菓子などは滅多に食べることができず、アケビはそんな生活の中、甘くて美味しい食べ物であった。必然的に獲得競争は厳しく、まだ完熟しないうちでも確保して籾殻の中に入れておく。するとやがて熟した状態になり割って食べると美味しかった。今この道を歩きながら見ると紫色に色づいて皮が割れ中に白い身がある、もっと熟すと甘味で半透明のようになって来て甘みが増す、アケビが沢山ある。が、誰も取る人はいない。私は懐かしく時々1つ取って口にするが、種がいっぱいあり食べるのに面倒である。この恵まれた時代、こんな物を必死に確保しようとする子供はいない。むしろ食べられるものかも知らないかもしれない。と、道の横の落ち葉が積もり日差しが差し込む地にアケビの殻が沢山落ちている。なんだろうと思ってみる。そうだ!きっと何頭かのサルがアケビをとって来てここに座って食べたのだろう。と思う。サルには野菜をやられてばかりで敵ではあるが、自分に害のないところでのこの行動は、むしろ微笑ましい。サルはタネなど出さずに丸ごと食べてしまう。昔の私にとって貴重なお菓子がわりが、今は猿の🐒果物になっているんだ。と、思い、楽しいウオーキングとなりました。

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