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2019年9月10日 (火)

趣味(3)音楽ーその1

私とクラッシック音楽との出会いは18歳の時でしょうか。

私の勤務地の近くの学校に通っている高校の同級生がいました。その学校に通っていることは知りませんでしたがある日会社を出た時バッタリ彼に会いました。それでお互いのことを知りました。彼は高校の時私の隣の席でしたがそれほど話をした中でもありませんでしたが、お互い東京に出てきてまだ間も無くどこか寂しさはありましたからそれからは毎月2回ほどは飲むようになりました。私の給料日と彼の給料日です。そこでの話の中でクラッシックの話が出ました。彼は一人暮らしの叔父さんと住んでましたがその叔父さんがクラッシックフアンでした。その影響か彼もクラッシックについて一応の事を私に話します。一度叔父さんのところに遊びに来いと言う事でお邪魔しました。立派なオーディオがありバッハを聞かせてくれました。私は即座にオーディオが欲しくなり、そんな話をしていると叔父さんが現金で一括で買った方が安くなるからとお金を貸してくれることになりました。確か10万円位だったと思います。(その頃の私の月給は2万円でした)それをボーナス何回かで払えば良いと言うことでした。喜び勇んで当時の私には分不相応のオーディオを買いました。そして最初に買ったレコードがベートーベンの第九でした。ロマンロランの第九交響曲と言う本も読んでいましたし、ベートーベンの生涯も読んでいましたから迷いはありません。ただ当時クラッシックのレコードは一枚2千円以上しましたから私には給料の一割、高い買い物でした。しかし逆に月に2枚も買えないので毎日そのレコードを聴いていました。盤が傷んで数年後同じレコードを買い直すほど聞きました。それが良かったです。同じレコードを毎日聞くのでかなりのメロディを暗記して口ずさむことができました。また合唱の部分の歌詞はドイツ語ですがロランの本を読んでいたので日本語で理解することが出来ました。多くの日本人が年末になると第九のコンサートに行くと言うのもわかる気もします。私も最初のコンサートはその年の暮れの上野の文化会館で第九を聞きました。感動で涙が溢れたことをよく覚えています。それから月に一枚くらいのレコードを買って何度も何度も聞きました。ベートーベンの他の交響曲、室内楽、宗教曲、それからモーツァルト、あの小林秀雄が「疾走する悲しみ」と言ったとか言う40番、そしてジュピターと言われる41番、室内楽、オペラ、宗教曲、モーツァルトの天上の音楽と言われるあの何とも言えない軽やかさが大好きでした。後年お金に余裕が少し出てきた時にはモーツァルトの全曲のCDを揃えたほどです。魔笛、フィガロ、レクイエム、ピアノ協奏曲、好きな曲は沢山あります。また、作曲家、楽曲に関する本もよく読みました。

やっぱり長くなります。今日はこの辺で。感謝!

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