趣味(1)山ーその2
そんな事で私の山登りは単独行を中心としていましたが、一度だけ会社の希望者を募って大菩薩峠に行ったことがあります。それは当時大好きな先輩女性がいてその人も参加してくれたから。沢山の山行の中でも記憶に残る山行です。それでも入社して5年目に転勤に伴い転寮した寮で同室になった友人とは何故かウマが合いました。彼も単独で山登りをしていました。私が彼の一人部屋に入室したので引っ越し荷物を手伝ってくれた時私の荷物で山登りを知りその日は二人で朝方まで山の話で盛り上がりました。しかしその後も私も彼も基本単独行、数年後に初めて一緒に登るようになります。彼はお酒が強く好きでした。何かと部屋で酒盛りをしました。話題はいつも山です。そんなこともあり私もお酒が好きになりました。彼との酒と山での思い出は毎年12月中旬に夜叉神峠に忘年登山(と言うより酒飲みに)をします。すき焼き鍋を背負って、すき焼きの材料に一升ビンを担ぎ夜叉神峠に登ります。その時期の夜叉神峠は大体雪が30センチ位あります。そこにシートを引きすき焼き宴会です。丁度目の前に白根三山が見えます。一升空けると互いに酔っ払い寝袋に入って一眠り、1時間も眠るとスッキリします。それから撤収、麓の桃の木温泉に向かいます。夕暮れ迫る中なんとも晴れ晴れしい気持ちで歩いたものです。それ以外では、5月の残雪の奥白根山への私の誕生日登山、ケーキ丸ごと一個持っていきます。宴会中心の尾瀬、白髪門、黒部下の廊下、八ヶ岳、鳳凰三山、冬の御坂山塊、丹沢など楽しい思い出がいっぱいです。彼とは今も年1、2度は会って酒を飲みますがお互い年をとりました。私は今も時々低山中心に山に登りますが、彼は腰痛持ちでもう登れないようです。もう一つ思い出にあるのが黒部から帰って、(その日は電車が遅れ寮に着いたのは夜中の12時過ぎでした。)1時頃2人で風呂に入りました。私たち以外には誰も入っていません。洗い場で彼が「俺、結婚する」と言いました。突然のことで面食らいましたが、私はまだ早いだろう、まだまだ山に登りたいと言いましたが、ヤッパリ彼は結婚し彼との山登りは遠のきました。
ヤッパリ長くなりますので今日はその2としてまた続き書きます。老人が昔の思い出を語ると長くなります。2度と帰らない青春のひと時とお許しを!
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