三屋清左衛門残日記=藤沢周平
三屋清左衛門残日記
久しぶりに三屋清左衛門残日記を見た。勿論こんなドラマのような世界があったとは思いませんが、何か武士の時代にはこのような生き方、人間同士の結びつき、心の交流があったかも知れないと羨ましくなる。現代社会にはほとんど失われた世界のように思われる。侍同士、男と女、父と子、嫁の在り方、全てに今とは違う世界。ああ、こんな男の友人、女の友人がいたらどんなに楽しく喜ばしいことだろうと思って見ました。この世で味わうことのできる可能性があるかもしれない(まあ、現代では無理だと思われるが…)至福の時だろう。
「士は汝自身を知る者のために死ぬ」と言われ、隠居に入って尚気高く生きる男が気高い心を持った女性と節度ある交流をする。お互いに自分の思いに耐えながら心は通い合うそんな情愛。みんな夢のような話であるが羨ましい藤沢周平の世界でした。
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