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2019年9月 8日 (日)

趣味(2)読書ーその(1)

趣味のうちの読書についてブログします。

私の高校時代は余り読書好きではありませんでした。ただ2年の頃から生徒会を通じて知り合った仲間、男女5、6人で哲学的命題(?)について話し合うのが好きでした。愛するとは?、信じるとは?人間とは?等々よく果てしなく議論したものです。別に部活とか言う訳ではないので、顧問の先生と言う訳ではなく隣のクラスの30歳代の先生が話し合いに加わってくれました。夏休みなど先生の家に泊まり込みで議論したものです。私の高校時代から将来に亘り一番影響を受けたのはこの先生でした。今あるのもこの先生のおかげかと思うしお陰で迷い道にはまり込んだとも言えます。この時代で記憶に残るのは「我思うゆえに我あり」「人間は考える葦である」などと、石川啄木のいくつかの詩です。高校卒業してから私は殆ど自称「文学青年」でした。私は会社に通いながら夜間の大学に通い独身寮に住んでいました。一年の時は丁度学生運動が盛んな時代で休講が多かったです。御茶ノ水の大学界隈は毎日学生運動が繰り広げられていました。学生運動により東大の入試が無かった歳です。

社会人生活がスタートして会社からは新聞を必ず取り読むように言われました。それで最初は日経新聞を取ってましたが通勤電車で新聞読む時間が勿体無いと3カ月程で辞めました。そして通勤時間はもっぱら読書に集中する時間となりました。その頃土曜日は4時頃には仕事が終わりました。真っ直ぐ寮に帰ってすぐ寝ます。19時頃起きて夕飯、風呂に入って21時頃から寮の図書館で読書朝方4時頃まで読書に集中します。それからそっと部屋に入って寝ます。(200人ほど寮生がいる寮でしたので朝夕の食事付き、風呂も大きく快適でした。ただ入社して5年位は2人部屋なのが難点でした。)

この頃はもっぱらヨーロッパ文学にはまっていました。最初の大作はロマンロランの「魅せられたる魂」そして「ジャンクリストフ」「ベートーベンの生涯」など、そしてゲーテ、トルストイ、ドフトエフスキー、ヘルマンヘッセへと1人の作家の本が気にいるとその作家ばかり読みました。そしてその作家の作品を読み続けているとその作家が作品を通して別の作家を紹介してくれます。例えばロランがトルストイを紹介してくれます。すると大好きなロランが言うのだからとトルストイを読み続けると言う具合です。もちろん作曲家も紹介してくれます。ベートーベン、モーツァルトとか。ヨーロッパ文学は何が好きかって?それは精神の緊張感です。こちらも精神を集中させ真剣に本に向かわないと自分に入ってきません。そして分厚い本3冊くらいで一つの作品でありそれを読み終わった時の精神の充実感はたまりません。残り一時間くらいで読み終えられるところまで来たら夜中の2時くらいまで取っておいてそれから読みます。東京でもそれくらいの時間になると世の中も静まってきてその静けさの中で最後の一時間くらいを集中して本に向かいます。読み終わった時の快感はなんとも言えません。一度などはあまりにも精神が研ぎ澄まされすぎて、もしかしたらこのまま死ぬのでは無いかと感じたくらいです。

ヤッパリ長くなります。今日はこれくらいでまた続き書きます。充実した青年期の読書生活に感謝!

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